Ma1 魚付き林と漁礁(うおつきりんとぎょしょう)
~散策路の整備された観察しやすい林~
Coastal Forest & Fish Breeding Waters
ジオサイト解説
真鶴半島は外輪山から流れてきた溶岩流によって形成された説がありましたが、最新の研究で、この場所で噴火してできたと考えられています。魚付き林のある半島先端部をはじめ真鶴半島は、約15万年前の真鶴溶岩グループの噴火によってできたものです。
御林と呼ばれる魚付き林の中を歩くと、クロマツやクスノキの巨木があり、シイ・タブに代表される照葉樹林は県の天然記念物に指定されています。
江戸時代の前期に小田原藩が領内3筋(現在の足柄上・中・下郡)に15万本の松苗を植え、一部が真鶴半島の灯明山御林に3年をかけて植えられ、藩の御留山となりました。この松が成長し、緑陰を提供して魚付き林としての役割を果たし、岩礁海岸の豊富な海藻や底生動物と相まって半島周辺では定置網漁が盛んになりました。
Manazuru Peninsula was created by volcanic eruptions about 150 thousand years ago. The coastal Forest located near the tip of Manazuru Peninsula is a forest of huge Japanese black pines and camphor trees, as well as evergreen broadleaf trees such as Castanopsis and Machilus thunbergii; the peninsula has been designated as a natural treasure of Kanagawa Prefecture.
The evergreen broadleaf forest provides shade that attracts fish, and the forest supports a rich biotic environment teeming with fish along the rocky shore.