Y4 城願寺(じょうがんじ)
~土肥一族の墓所、国天然記念物のビャクシンがある~
Jogan-ji Temple
ジオサイト解説
城願寺の周辺は、35~30万年前に活動した湯河原火山体の溶岩が分布しています。境内にある土肥一族の墓所に置かれている墓石は、周辺に分布する湯河原火山体の溶岩のほか、中央火口丘の溶岩も使われているようです。古くは密教の寺院でしたが、土肥実平の末裔兵衛入道 (土肥真順居士 )が清拙正澄 の弟子雲林清深 を招いて再建し、臨済宗に改めました。
鎌倉時代後期には五山十刹につぐ寺格である諸山に指定され、西相模地方では指折りの禅刹でした。しかし、土肥氏が追われ小田原北条氏時代になると衰退し、やがて大州梵守 によって曹洞宗寺院として再興されました。
石段を上がって右側の国指定天然記念物ビャクシンは推定樹齢 800 年、神奈川県では最大のものです。
Jogan-ji Temple is the family temple of the Doi clan, who helped Minamoto no Yoritomo.
Here, you can see many kinds of gravestones. The temple is designated as the cultural property of Kanagawa Prefecture.
Originally, esoteric Buddhist rituals were taught in the temple; then, the temple became the Doi clan’s private Buddha statue hall, and later it became a Zen temple.
An 800-year-old juniper tree in the garden has been designated as a natural monument.