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Y7 福浦カツラゴ海岸(ふくうらかつらごかいがん)

~真鶴半島をつくる溶岩の基底部が露出する海食崖~
Fukuura-Katsurago Coast

ジオサイト解説

福浦カツラゴ海岸の真鶴半島側の海食崖かいしょくがい (※1)には、真鶴半島を形成する地層が露出し、間近で見ることができます。黒色の層は約15万年前に噴出した真鶴岬溶岩で、その下の褐色に風化した粘土質の層は多摩ローム層です。複雑にずれた接触部分や溶岩の熱で赤く酸化した多摩ローム層を観察することで、噴出した溶岩が、堆積していた多摩ローム層を押し流しながら冷えて真鶴半島を形成したことがわかります。
現在の防波堤がある外側の岩場には、かつて「龍宮岩(龍宮の鼻)」と呼ばれる巨大な奇岩があり、龍宮信仰の対象として地域の人々に親しまれてきました。
相模灘の豊かな海を楽しむことができる福浦カツラゴ海岸には、一年を通して多くのダイバーや釣り人が訪れます。
サンゴイソギンチャクの大きな群落がいくつか認められ、分布北限をなしています。

 

※1 海食崖 :波などの侵食によって形成された切り立った崖のこと。

The boundary between the Manazuru Peninsula(which was created by the la a from the eruption about 150 thousand years ago)and the underlying Tama Loam layer are visible here.
At the boundary, one can see layers of red ash that were oxidized by the high-temperature lava flows.
Clumps of bubble-tip anemone (Entacmaea quadricolor) are in the ocean nearby; the anemone is a government-designated natural monument (a protected species).

<解説板の内容が閲覧できます>

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用語解説

龍宮岩
龍宮岩

この岩には、龍宮城の入口であるという伝説があったため、東側の崖の上にあった龍宮神社とともに地域の人々に親しまれていましたが、残念ながら岩も神社も大正関東地震で崩れてしまいました。
今では元の神社があった場所の近くに、新たに龍宮神社が建立され、毎年9月1日に漁業関係者によって龍宮様のお祭りが執り行われています。


周辺で見られる海の生物
周辺で見られる海の生物

福浦カツラゴ海岸付近の海は、真鶴半島によって風が遮られ、一年を通して穏やかです。アジ、マダイ、イナダなど食卓でもなじみ深い魚から、クマノミのような観賞用として人気の高い魚まで幅広く観察できるため、多くのダイバーや釣り人が訪れます。特に天然記念物のサンゴイソギンチャクの群生は圧巻です。


参考

車でお越しの場合
真鶴ブルーラインを福浦ICで降り、福浦漁港にて駐車
海岸沿いを徒歩5分

電車でお越しの場合
JR「真鶴」駅より福浦漁港まで徒歩10分
海岸沿いを徒歩5分

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