箱根火山から湧出する温泉の湧出量は1日約2万トンです。年間の宿泊者数は約470万人と全国1位を誇り、20種類以上の泉質が楽しめます。早川と須雲川沿いの大温泉街は、軒数・旅客数とも箱根地域で最多です。箱根湯本駅は鉄道やバスがターミナルまたは乗り継ぎ駅としているためアクセスも抜群です。首都圏から多くの観光客や湯治客が訪れています。
仙石原湿原
せんごくはらしつげん
箱根カルデラ北西部に残るカルデラ床です。湿原には希少な植物の群落があり国の天然記念物及び特別保護地区指定により保護されています。箱根湿生花園には土石流により埋もれて化石になった神代杉があります。神代杉は箱根細工の材料としても使われています。
長尾峠
ながおとうげ
箱根火山のカルデラの断面にあたる、溶岩と凝灰角礫岩の露頭が観察できます。溶岩がカルデラの内側に向かって流れていることから、箱根火山の新モデル誕生のきっかけになった露頭です。
金時山
きんときやま
外輪山の最高峰で標高1,213mです。放射状岩脈が多数あり山頂への登山道では、溶岩と凝灰角礫岩が観察でき、削られにくい溶岩の部分は階段状になっています。金太郎伝説にある宿り岩、手まり岩などが観察できます。
堂ケ島
どうがしま
芦ノ湖から流れ出る早川がつくる急峻な渓谷の一部に位置します。その谷底は、早川凝灰角礫岩が露出しています。ここでは、この地層から温泉がわきだしていて箱根の古い温泉の一つとなっています。
白石地蔵と
福住旅館外壁
しらいしじぞうと
ふくずみりょかんがいへき
白石地蔵は早川凝灰角礫岩を彫って作られた磨崖仏である。近くには昔、石切り場がありそこから採取された岩石は福住旅館の外壁に用いられている。
千条の滝
ちすじのたき
落差3m、幅20mほどの蛇骨川の上流にある滝です。岩の間から流れ落ちる水が、千条の糸のように美しく見えるので、その名がついたと言われています。秋は、紅葉が美しい場所として知られています。