須雲川沿いは旧東海道が通り、テーマの「東と西をつなぐ歴史のみち」を体感できるエリアであるとともに、上り詰めた大観山は同じくテーマの「北と南をつなぐ自然のみち」との交点で、周辺では伊豆諸島、伊豆半島から箱根火山へとつながる自然のみちを俯瞰できます。
大観山
たいかんざん
箱根外輪山の南西に位置する絶景ポイントです。北側の展望台からは、外輪山の山々、カルデラ内の芦ノ湖や後期中央火口丘の駒ヶ岳、二子山、前期中央火口丘の屏風山や浅間山が一望のもとに見渡せます。
飛龍の滝と柱状節理
ひりゅうのたきとちゅうじょうせつり
前期中央火口丘の溶岩がつくりだす、上段約15m、下段約25mの箱根では最大級の滝。畑宿から飛龍の滝に至る登山道では柱状節理も観察できます。
北条氏城郭
ネットワーク
ほうじょうしじょうかく
箱根山は天然の要害でもあり、戦国大名北条氏は西方からの脅威に対し、箱根山中に築城した山中城(三島市)、足柄城(南足柄市)、鷹ノ巣城(箱根町・現在所在不明)の3城で守り切れると考えていました。このほかにも塔ノ峰城や湯坂城、御所山砦など、小さな城や砦が交通路に沿うなどして配されており、互いに連絡を取り合えるようネットワークが構築されていました。