小田原エリアは神奈川の西の玄関口にある中核都市です。東と西をつなぐ歴史のみちの宿 場町として栄え、かまぼこ、梅干し、小田原提灯など独自の文化・産業を生み出してきました。東西17.5km、南北16.9kmで、南西部は真鶴町、湯河原町、箱根町と、北部は南足柄市、開成町、大井町と、東部は中井町、二宮町とそれぞれ境を接しています。南西部は箱根火山につながる山地であり、また東部は大磯丘陵西部の曽我丘陵と呼ばれる丘陵地帯になっています。市内の中央を酒匂川が南北に流れて足柄平野を形成し、南部は相模湾に面しています。そこにはフィリピン海プレートと北米プレートとの境界があります。
小田原城と小田原用水
おだわらじょうとおだわらようすい
小田原城は、戦国時代には関東ローム層を造成して、江戸時代には安山岩製の石垣を積んで築かれました。箱根火山から流れ出る早川の水は、戦国時代から小田原用水によって城下町の生活を支えていました。
石垣山一夜城
いしがきやまいちやじょう
秀吉が小田原合戦の際に、地形を利用して築城した石垣づくりの城です。江戸時代の数度の大地震を経ても石垣がきれいに残っている部分があります。ここから見える酒匂平野と大磯丘陵、相模湾の眺望は、地形を一望でき、圧巻です。
根府川(片浦海岸)
ねぶかわ(かたうらかいがん)
海岸沿いの道では、箱根外輪山の灰色の溶岩と赤色の火山砕屑物からなる成層火山の様子を観察することができます。また、近世の採石の跡も見られます。