南足柄エリア(金太郎伝説をたどるコース)
Hiking to feel the legend of kintaro
所要時間4~5時間
プレート境界のダイナミックな大地の動きを体感できるだけでなく、官道であった「足柄道」、現代まで伝わる金太郎伝説など、歴史や文学を学ぶこともできます。
4 to 5 hours
You can experience the dynamic movement of the earth at the plate boundary and also learn about history and literature, such as the Ashigara road and the legend of Kintaro.
The following locations are visited:
Ashigara-manyo park⇒Ashigara-myojin shrine⇒Ashigara mountain pass⇒Entrance of Ashigara road⇒Jizodo temple⇒Kintaro-no-asobiishi big stone⇒Outcrop of Ashigara group⇒Yuhi-no-taki falls
1.足柄万葉公園
Ahigara-manyo park
ジオサイトH19「小田原北条氏城郭ネットワーク」の足柄城から 阿弥陀尾砦方面に向かう箱根火山外輪山のなだらかな尾根道沿いに広がる公園です。東国の人が「 防人」(九州の防衛のために派遣された人)として西国に向かう際に、東西の境界である足柄峠で故郷や家族との別れを詠んだ歌の歌碑が7つあります。
2.足柄明神
Ashigara-myojin shrine
「古事記」に登場し、 倭健命(日本武尊)によって倒された坂の神(白鹿)を祀った神社です。眺望も良く、矢倉岳、箱根外輪山の金時山、明神ヶ岳、後期中央火口丘の神山と大涌谷、遠方には大磯丘陵、江の島、三浦半島、房総半島などが見えます。
3.足柄峠
Ashigara mountain pass
ジオサイト
ジオサイトMi1「足柄峠と足柄道」の足柄峠で、奈良・平安時代より官道として利用された足柄道が通る峠です。峠は地質的には箱根火山外輪山です。周辺は小田原北条氏が整備した足柄城があった場所で、城址広場からは富士山がよく見えます。4.足柄道
Ashigara road
ジオサイト
ジオサイトMi1「足柄峠と足柄道」の足柄道で、奈良・平安時代の官道である東海道です。富士山の 延暦噴火(800~802年)の際には、この道が一時的に使えなくなり、迂回路として箱根道が整備されました。江戸時代に入ってからは脇往還( 矢倉沢往還)になりました。
5.地蔵堂
Jizodo temple
地蔵堂には足柄地蔵尊が祀られています。本尊は鎌倉時代の作と言われる木造地蔵菩薩立像で、 入母屋作りの 厨子と共に県の重要文化財に指定されています。秘仏でご開帳は60年に一度とされています。
6.金太郎遊び石
Kintaro-asobiishi big stone
金太郎の生家跡とされる場所の道を挟んだ反対側の田んぼに、土石流などでもたらされたと考えられる箱根火山外輪山の火山角レキ岩の大きな岩塊が2つあります。1つは兜の形をした「かぶと石」、もう1つは太鼓の形をした「たいこ石」です。金太郎がこれらの石で遊んだと伝わっています。
7.足柄層群の露頭
Outcrop of Ashigara group
夕日の滝方面へ左に入るT字路を直進した車止めの先、左前方に 足柄層群の露頭があります。この付近の足柄層群は、夕日の滝断層の断層運動に加わる力の影響か、地層が直立しています。また露頭中央付近の泥岩層には、玉ねぎのような同心円状の割れ目が発達した玉ねぎ状風化が見られる部分があります。
8.夕日の滝
Yuhi-no-taki falls
ジオサイト
ジオサイトMi3「夕日の滝」です。夕日の滝断層という箱根火山外輪山噴出物と足柄層群の境界にある断層にかかる滝です。滝の本体は侵食に強い箱根火山の溶岩や火山角レキ岩などでできていて、侵食作用に弱い下流側の足柄層群の泥岩や砂岩などが流失してできた滝です。ガイドツアー申し込み
南足柄ジオサイトの会
TEL:0465-73-8001 南足柄市役所内