8/25 「火山の息吹を感じよう!! in 箱根ジオパーク」を開催しました!
1.日 時
平成27年8月25日(火) 9:00 ~ 16:00
2.場 所
神奈川県温泉地学研究所 ほか箱根町内ジオサイト
3.参加者
17名 (子ども 9名・その保護者 8名)
4.概 要
■神奈川県温泉地学研究所
最初の見学場所は「神奈川県温泉地学研究所」(小田原市入生田)。
はじめに地殻変動の研究をしている道家涼介氏から箱根火山形成の歴史や、温泉地学研究所での研究内容、現在の箱根火山の活動についてクイズを織り交ぜながら分かりやすくお話していただきました。
その後は、お弁当のフタを使った「箱根山地形模型」を作成、お弁当のフタに標高250mごとに等高線をなぞって重ねていきます。
箱根最高峰の神山(標高1438m)を一番上にして、フタを7枚重ねることで、立体的な地形模型のできあがりです。
当初はお子さまのみの作成予定だったのですが、保護者のみなさんも含め参加者全員で作成しました。
等高線を丁寧になぞり、みなさんとてもきれいに出来上がりました。
■長尾峠
バスの車窓から箱根の景色を眺めながら、「長尾峠」へと向かいました。
長尾峠では、箱根の外輪山の断面を観察することができます。ここでは、地層の傾きや成層火山について学びました。
長尾トンネル前は、仙石原や芦ノ湖を一望できるビューポイントです。ここでは、神山の山体崩壊や芦ノ湖の形成の歴史など箱根の地形発達史について学びました。
晴れた日には、箱根最高峰の神山や、大涌谷の噴気もよく見ることができます。残念ながら、当日は霧がかかってしまい大涌谷を眺めることはできませんでした。
■箱根ビジターセンター
箱根ビジターセンターでは、ジオラマを見ながら、箱根の外輪山や中央火口丘、カルデラの解説、箱根ジオミュージアムのパネル展示を見学しました。また、顕微鏡を使って箱根の岩石や火山灰を観察や洗濯のり、石こう、重曹を使って、マグマの粘り気の違いで山の形が変化する実験をしました。実験後は、立体的に見える赤色立体地図を使って、箱根の溶岩地形も観察しました。
■元箱根石仏群
元箱根石仏群では、約700年前の鎌倉時代に溶岩でつくられた「八百比丘尼の墓」・「応長地蔵」・「多田満仲の墓」、「二十五菩薩」を見学しました。
鎌倉時代、険しい地形や荒涼とした風景などから地獄道と呼ばれ旅人におそれられていたため、安全を祈り石仏を造ったと言われており、国の重要文化財にも指定されています。
石仏に使用されている溶岩を観察し、溶岩に空いている穴や結晶の様子を確認しました。
■甘酒茶屋 及び 屏風山溶岩
甘酒茶屋の近くで、箱根の中央火口丘の一つ屏風山の溶岩の断面を見学しました。
到着したときは霧で覆われていましたが、きれいに霧も晴れて、溶岩を確認することができました。
見学後は、江戸時代にタイムスリップしたような甘酒茶屋でひと休み。
みなさんで甘酒やお餅をいただき、温まりました。
■箱根湯本駅 解散
当日、早川河川敷で開催されていた「箱根湯本 夢 夏まつり」の案内とともに湯本富士屋ホテルの日帰り入浴温泉招待券をプレゼントして解散しました。
箱根ジオパーク推進協議会員