「ノルディックウォーキングで巡る箱根ジオパーク」を開催しました!
箱根ジオパーク推進協議会では、平成26年3月15日(土)に、第3回モニターツアー「ノルディックウォーキングで巡る箱根ジオパーク」を開催しました。
ジオサイト「根府川(片浦海岸)」のほか、石橋山古戦場や佐奈田霊社などの源頼朝にゆかりの深い史跡を巡る今回のツアーでは、ジオ・ヘルス・ツーリズムとして、フィンランド生まれの健康的なエクササイズであるノルディックウォーキングを実施しました。このノルディックウォーキングは、ポールを使って歩く新しいウォーキングで、近年、健康的なエクササイズとして大変注目されています。
集合場所のJR根府川駅は、1923年の関東大震災で大規模な地滑りが発生し、乗員・乗客など100人以上が犠牲になった場所です。駅前で入念なウォーミングアップを行った後、寺山神社から早川方面へと向かう農道を32名の参加者の皆さんと一緒にウォーキングしました。
農道を挟んだ両側にはみかんやレモンの畑が続き、柑橘系のほのかな香りが漂うなか、「東洋のリビエラ」と絶賛された風光明媚な相模湾の眺望を楽しむことができました。
源頼朝が平家の軍勢と戦い、敗れた石橋山古戦場、頼朝方の先陣を命じられ、戦死した佐奈田与一を祀った佐奈田霊社、採石場跡として残る板状節理の露頭など、箱根外輪山の複雑な地形を背景とした古(いにしえ)の歴史や文化に触れつつ、海と空のブルー、柑橘類のオレンジとグリーン、そして見頃を迎えたおかめ桜や河津桜のピンクという、まさに春を演出する眩いばかりの天然色のコントラストに目を見張りながら、日本の原風景が残るこの地域の魅力を満喫することができました。
高低差が大きく、起伏に富んだ約9㎞のコースだったため、平均年齢60歳(最高齢はなんと80歳!)という参加者の皆さんの中にはかなりの疲労を感じた方もいらっしゃったと思いますが、坂道での効果的な歩き方やストレスの捉え方などを健康運動指導士さんに指導していただきながら、春の暖かな日差しの下で気持ちの良い1日を過ごしていただけたのではないでしょうか。(片浦レモンのエキスを抽出して作製したルームスプレーのお土産には、皆さんから歓声が上がりました!)
今回のツアーでは、唾液に含まれる酵素を計測することでストレス度を測定するストレスチェックも試行し、ヘルス・ツーリズムのプログラムとしての検討も行いました。ホールアース自然学校、有酸素運動施設プラーナの皆さんのほか、佐奈田霊社やJAかながわ西湘片浦支店のご協力をいただき、ツアーを無事に終了することができたことに、この場をお借りして厚くお礼申し上げます。
これからも、箱根ジオパークの魅力を体感していただけるジオ・ツーリズムを実践していきたいと思います。
(情報提供:県西地域県政総合センター 企画調整課)
坂道の歩き方講話
急勾配でも大丈夫!
石橋山古戦場
佐奈田霊社本堂での講話
採石場跡
房総半島まで見渡せる絶景を前に小休止
箱根ジオパーク推進協議会員
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