平成30年度第5回箱根ジオパークガイド養成講座を開講しました!
箱根ジオパーク推進協議会では、平成23年8月より地域のガイド団体の会員等を
対象に講座を開催しており、このたび、平成30年度第5回のガイド講座を開催
しました。
<日時>
平成31年1月24 日(木) 13:00~16:00
<場所>
神奈川県小田原合同庁舎3階EF会議室
<参加人数>
16名
<テーマ・講師>
「箱根ジオパークとしての共通するジオストーリーが不十分」という前回審
査での指摘に対応するため、箱根ジオパークのテーマである箱根火山の活動か
らジオ・エコ(動植物等)・ヒト(文化・歴史等)とのつながりを考え、実際
のガイドで使えるようなジオストーリーを構築する。
(1) 島原半島ジオパークでのガイド活動紹介(0.5時間)
(2) グループワーク(2.5時間)
講師:大野 希一 氏(島原半島ジオパーク推進協議会 事務局次長)
<内容など>
初めに講師より、島原半島ジオパークでのガイド活動の紹介を交えながら、
「ジオガイド」とは何なのか、「ジオパーク」とはどのような場所であるべき
か、「ジオストーリー」はなぜ必要なのか、などをご説明いただきました。ま
た、どのようにガイドをすべきかを、講座の参加者をツアーのお客様に見立
て、島原半島ジオパークのジオサイトである「原城跡」を実際に案内している
かのように写真を繰りながら実演いただきました(バーチャルジオツアー)。
お客様を楽しませるジオストーリーの話し方、コミュニケーションの取り方
などのガイド技法は、非常に参考にすべきものでした。
次に、箱根ジオパークのジオサイトを1つ取り上げ、ジオストーリーを作る
グループワークを行いました。ポイントは、「目に見える情報」から「目に見
えない情報」の順に話すことなど。ガイドの多くは、ジオサイトに着くと、ま
ず歴史や地質の話(目に見えない情報)から入りがちで、お客様の関心を引き
離してしまいます。その場にあるものやその場で体感できること(目に見える
情報)からジオストーリーを構築するという慣れない作業に、参加者は頭を悩
ましていましたが、絶えず意見を交わし合い、最終的には楽しみながら取り組
んでいました。最後に、まとまったジオストーリーを各班で発表し、講師から
それぞれ講評をいただきました。
箱根ジオパーク推進協議会員