箱根ジオパーク

  　箱根ジオパーク推進協議会では、平成26年8月23日（土）に、箱根町大涌谷・桃源台周辺で平成26年度第１回モニターツアー「火山実験付！夏休みジオツアー」を開催しました。

　まずは、スタートの箱根高原ホテルでコーラの噴火実験を行いました。

コーラのキャップに小さな穴を開けてボトルを振ると、空気がどんどん抜けていきます。

これを火山に見立てると、空気が抜ける前のコーラがマグマ、抜けたあとのコーラが溶岩ということのようです。

ちなみに、抜けた空気は「火山ガス」、泡は「火砕物（かさいぶつ）」。軽石がどうして穴だらけなのかを勉強しました。

　火山実験の後は、近くにある箱根ビジターセンターに向かいました。

ここではジオラマを見ながら箱根火山について、お話を聞きました。その他、色々な展示がありましたが、箱根の素顔を楽しめる「ハイビジョンシアター」は次回のお楽しみに！

　計画では、この後ひめしゃらやブナの原木が見られる自然探勝歩道を通り、大涌谷へ向かう予定でした。

しかし、天気予報とは裏腹に大雨となってしまったので、予定を変更して箱根ロープウェイで大涌谷へ向かうことに。ロープウェイの中からは芦ノ湖や間伐の跡、雲の上からの景色など色々なものが見られました。

大涌谷駅に着くと、そこでも雨が降っていましたが、大涌谷の噴気はきれいに見ることができました。

　箱根ジオミュージアムの中に入ると、「はこジ郎」が登場！家族と記念撮影を行いました。箱根ジオミュージアムの中では、キッチン火山実験と展示の見学を行いました。

キッチン火山実験では、ホットケーキミックスなどの材料を混ぜ、カップケーキを作りました。

この実験では、電子レンジの中でケーキが膨れる様子から火口の地形のでき方を考えたり、火山の噴火で出てくる「軽石」と「スコリア」について勉強しました。完成したカップケーキは、みんなでおいしくいただきました。

　展示の見学では、箱根ボランティア解説員連絡会の方から、地震による地すべりで芦ノ湖に沈んだ「逆さ杉」などについて説明を聞いた後、迫力満載の展示を楽しみました。

箱根ジオミュージアムから出る頃には雨も上がり、箱根ロープウェイで箱根高原ホテルへ向かいました。

皆さん疲れた様子でしたが、無事に到着し、ツアーは終了。その後は、箱根高原ホテル様のご厚意で、日帰り温泉に割引料金で入浴しました。ジオの恵み「温泉」で、疲れた体も癒せたと思います。

雨天により、実施できなかったプログラムも一部ありましたが、参加者の皆様からガイドの話が良かったとのご意見をたくさんいただきました。

　これからも、箱根ジオパークの魅力を体感していただけるジオ・ツーリズムを実践していきたいと思います。

（情報提供：県西地域県政総合センター）