平成27年度第2回箱根ジオパークガイド講座
箱根ジオパーク推進協議会では、平成23年8月より地域のガイド団体の会員等を対象に講座を開催しており、このたび、
平成27年度第2回のガイド講座を開催しました。
今回は、29名の方々にご参加いただき、箱根ジオパークのフィールドを飛び出して、箱根火山の噴出物が見られる
神奈川県平塚市土屋から神奈川県足柄上郡中井町井ノ口にかけて観察会を行いました。箱根ではなかなか見られない
発達した地層を実際に目でみて、触ることができました。
<日時>
平成27年5月20日(水) 10時00分から15時45分
<場所>
神奈川県平塚市土屋および神奈川県足柄上郡中井町井ノ口周辺
<内容など>
平塚市には、箱根火山の噴出物がよく保存されている地層が多く見られます。今回
の講座では、それらの地層から読み取れる情報についてお話をしました。
最初に見学した粟久保の露頭では、砂層、泥炭層、泥層、ローム層などの地層を
見ることができました。各層の特徴により、この場所がかつて海水面の下にあった
ことや箱根火山の噴火暦、それぞれの地層ができた時代背景など、多くのことを
知ることができました。
その他、七国荘裏の露頭や葛川の地形など、箱根火山やその土地の形成に
ついて、多くの情報を持つポイントを観察しました。
今回の講座は平塚市から中井町まで、約7kmの道のりを歩きました。普段は
見過ごしてしまうような景色も、こういったお話を聞くと、色々な歴史を辿り、
作られていることが分かります。
皆様も一度、そういった視点で身近なところを散歩してみてはいかがでしょうか?