箱根ジオパーク

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第7回箱根ジオパークフォトコンテストの入賞作品が決定しました!

箱根ジオパーク推進協議会では、箱根ジオパークの魅力を表現した作品を募集するフォトコンテストを開催し、厳正なる審査の結果、入賞作品 11 点及び佳作 15 点を決定しました。 御応募いただいた作品は、展示会の開催をはじめ、ポスターの作成、ホームページの更新等において箱根ジオパークの更なる普及啓発に広く活用させていただきます。
※作品展の開催については、改めてお知らせします。

入賞作品及び佳作作品等

 

1.募集期間 令和6年8月 22 日(木)~令和7年1月 10 日(金)

2.応募総数 536 点(応募者 延べ 230 名)

3.作品審査審査員
    箱根写真美術館館長 遠藤 桂
    神奈川県立生命の星・地球博物館館長 田中 徳久
    箱根ジオパーク推進協議会会長 勝俣 浩行(箱根町長) 
    神奈川県県西地域県政総合センター所長 柳瀬 敦

  エリア賞審査
    ・箱根エリア :勝俣 浩行(箱根町長)
    ・小田原エリア:加藤 憲一(小田原市長)
    ・真鶴エリア :田中 俊一(真鶴町町議会 議長)
    ・湯河原エリア:内藤 喜文(湯河原町長)
    ・南足柄エリア:加藤 修平(南足柄市長)

4.入賞作品
     最優秀賞(1点):「朝焼けの雲海と富士山」(佐藤 芳輝 氏)
     優秀賞(各部門1点)
         〇地形・地質(ジオ)部門 「真鶴岬に登る天の川」(上山 龍太郎 氏)
         〇動物・植物(エコ)部門 「鏡よ鏡、鏡さん」(榊原 裕二 氏)
         〇歴史・文化(ヒト)部門 「早川上水 桜と水神石祠」(仁木 淳子 氏)
     特別賞(2点):「六方の滝の水飛沫」(山﨑 陽軒 氏)
             「足柄層群の露頭」(小澤 宏 氏)
     エリア賞(各エリア1点)
         〇箱根町 「夏の思い出」(津布久 郁夫 氏)
         〇小田原市 「水面の中の小田原城」(松山 進 氏)
         〇真鶴町 「真鶴の海」(西田 咲良 氏)
         〇湯河原町 「元旦の日向ぼっこ」(安野 華英 氏)
         〇南足柄市 「命育む光と水」(高津 弘人 氏)
     佳作(15 点)
         〇「地球の鼓動」 (橘川 春海 氏)
         〇「金時山から望む」 (滝田 さおり 氏)
         〇「虹のアーチ広がる山海の調和」 (田中 良紀 氏)
         〇「三ツ石から昇る朝日」 (佐々木 真 氏)
         〇「厳冬の夕日の滝」 (碓井 一海 氏)
         〇「静かな情熱」 (信夫 真里亜 氏)
         〇「風吹けば流れる雲」 (寺田 明雄 氏)
         〇「雲突き破る富士と箱根の山々」 (吉田 拓矢 氏)
         〇「金太郎の力」 (小島 智和 氏)
         〇「タイムスリップ」 (玉井 佑典 氏)
         〇「染まる心」 (黒澤 優香 氏)
         〇「祝福」 (前田 明子 氏)
         〇「礫岩を伝う」 (内田 勝久 氏)
         〇「輪廻の入り口」 (大石 良則 氏)
         〇「岩海岸の暁」 (土田 祐一 氏)

総評

第7回箱根ジオパークフォトコンテストに多数ご応募いただき有難うございました。

一般のフォトコンテストとは異なり各ジオサイトの地域性、自然や科学、地質や地学、動物や植物など、専門的な知識が必要になってきます。

今回も、ジオパークの新たな価値を表現した作品が多く、ピントや露出の正確さ、構図の安定感、くわえて見るものにうったえかける厳しさや楽しさ、美しさを感じられるものでした。

『ならではの恵みや営み』も表現されていて、撮影者の理解度の高さを感じました。

自然は季節によりいろいろな姿を見せてくれます。

何気ない生活の中に、素晴らしい地球の風景があることや歴史が残されています。

箱根ジオパークには沢山の魅力がまだまだ隠されています。

これからも素晴らしい作品に出会えることを楽しみにしてい ます。

最優秀賞

佐藤 芳輝 氏 「朝焼けの雲海と富士山」
(撮影場所:大観山展望台)

 

作品コメント

「この時間になり、富士山が見えるようになりまし た。」

 

【審査員 箱根写真美術館 遠藤館長の講評】

雲のリズム感と朝日の調和が強い作品と思われます。

日本の美の象徴富士山が控えめに顔を出した瞬間、芦ノ湖や外輪山も想像させるようにとらえたシャッターチャンスが素晴らしい。

構図とは大地が作ったものが人の心の中に自然と感じるものだと改めて認識させられます。

想像力を使ってジオサイトを感じる新たな作品だと思います。

優秀賞

●地形・地質(ジオ) 部門

上山 龍太郎 氏真鶴岬に登る天の川」
(撮影場所:真鶴岬)

 

作品コメント

「真鶴岬の海岸で天然のプラネタリウムを楽しみました。」

 

【審査員 箱根写真美術館 遠藤館長の講評】

長時間露出による海や星の変化、変わらない大地、共有する時間の一枚の写真で表現しています。

縦の構図により宇宙から地球の大地、遠くの三ツ石により真鶴ジオサイトを表現しています。


●動物・植物(エコ) 部門

榊原 裕二 氏「鏡よ鏡、鏡さん」
(撮影場所:湯河原海浜公園)

 

作品コメント

「ユリカモメが水鏡をのぞき込んでいるように見えます。」

 

【審査員 箱根写真美術館 遠藤館長の講評】

全体の柔らかい感じがいいですね。

波も穏やかでピントも正確です。

静かさの中にやさしい色の変化が素晴らしく思います。

静かな時間の中でゆっくり絵作りできることはとても素晴らしいことだと思います。


●歴史・文化(ヒト)部門

仁木 淳子 氏「早川上水 桜と水神石祠」
(撮影場所:板橋小田原用水取水口)

 

作品コメント

「早川の桜を観に訪れたところ『青海波』紋様の石祠をみつけました。調べてみると日本最古の上水道とわかりました。」

 

【審査員 箱根写真美術館 遠藤館長の講評】

人や自然の痕跡と、時を刻んだ景色は様々な表現を生み出します。

歴史の物語が想起され現代と過去をタイムスリップした感覚になります。

桜の花により全体をピンクの色調で表現したことで見守り続けたい人のやさしさ、四季の流れを感じます。

 


特別賞

山﨑 陽軒 氏 「六方の滝の水飛沫」
(撮影場所:六方の滝)

 

作品コメント

「六方の滝を上から覗くと、柱状節理の断面が束となって水飛沫を受けていました。」

 

【審査員 箱根写真美術館 遠藤館長の講評】

ここまでの道のりもなかなか大変です。

加えて滝の上部からの撮影、探究心の賜物です。

柱状節理の形がとてもわかりやすく表現されています。


小澤 宏 氏 「足柄層群の露頭」
(撮影場所:夕日の滝)

 

作品コメント

「夕日の滝付近には変わった形をした露頭が数多くみられます。特に複雑な模様の所を写真に収めました。」

 

【審査員 箱根写真美術館 遠藤館長の講評】

面白い路頭を見つけることは非常に重要なことです。

撮影する際のトリミングで、視覚的にもインパクトを与えています。

資料としての機能がある作品です。
 


エリア賞

箱根町

津布久 郁夫 氏 「夏の思い出」
(撮影場所:箱根湯本駅付近)

 

作品コメント

「人力車夫と若い女性客の交流の様子。楽しそうなひと時。」

 

【エリア賞審査委員 勝俣箱根町長の講評】

俥夫さんの笑顔と爽やかな浴衣姿のお客さん、あじさい橋の紅も映える美しい作品です。

人力車は明治時代、後に国道1号線となる車道が造られると、新たに箱根の山を行き交うようになった、歴史のある乗り物です。

時を超え、今では、歩きとも自動車とも違った新鮮な目線の高さで、四季折々の自然や街並みをゆったりと楽しむことができる観光ガイドとして活躍しています。

昔と今が融合した箱根町ならではの景色です。


小田原市

松山 進 氏 「水面の中の小田原城」
(撮影場所:小田原城)

 

作品コメント

「雨が止んだ小田原城には水たまりが出来ていました。その水面にカメラを近づけ、ライトアップされた桜の花と小田原城を撮影しました。」

 

【エリア賞審査委員 加藤小田原市長の講評】

小田原城天守閣を背景に幻想的な夜桜が目を引く作品です。

雨上がりの本丸広場でしか撮ることのできない技ありの一枚であり、水面に映し出された神秘的なシンメトリーを画角に収めた作者の発想と技量を高く評価しました。


真鶴町

西田 咲良 氏 「真鶴の海」
(撮影場所:真鶴岬)

 

作品コメント

「海と空の色が綺麗だったので撮りました。」

 

【エリア賞審査委員 田中真鶴町議長の講評】

溶岩流で形成された岩と魚付き林の真鶴ならではの自然美がすばらしい。


湯河原町

安野 華英 氏 「元旦の日向ぼっこ」
(撮影場所:城願寺)

 

作品コメント

「元日に湯河原を旅行した際に訪れた城願寺のビャクシンの樹がまるで日向ぼっこしているように見えました。」

 

【エリア賞審査委員 内藤湯河原町長の講評】

新春の日差しに包まれ、樹齢推定 900 年のビャクシンがずっしりと佇み、力強い幹と優しい光が美しく調和している様が、自然と歴史の素晴らしさを見事に表現しています。


南足柄市

高津 弘人 氏 「命育む光と水」
(撮影場所:夕日の滝)

 

作品コメント

「滝口に太陽光が差し込んできて神々しい光景でした。」

 

【エリア賞審査委員 加藤南足柄市長の講評】

大地が創造した「まさに夕日の滝」。


佳作

橘川 春海 氏 「地球の鼓動」
(撮影場所:三ツ石)

作品コメント

「朝焼けの三ツ石です。手前の岩に波飛沫が上がり、地球の鼓動を感じました。」

滝田 さおり 氏 「金時山から望む」
(撮影場所:金時山)

作品コメント

「金時山頂上から見える岩肌にジオを感じた。」

田中 良紀 氏 「虹のアーチ広がる山海の調和」
(撮影場所:アネスト岩田 ターンパイク箱根 御所の入橋)

作品コメント

「アネスト岩田ターンパイク箱根の坂道を駆け上がり、円弧を描いて御所の入橋に差し掛かると突如として左手に虹が現れ、眼下に小田原の町と広がる相模湾の絶景があった。」

佐々木 真 氏 「三ツ石から昇る朝日」
(撮影場所:三ツ石海岸)

作品コメント

「真鶴半島の三ツ石海岸では、夏至と冬至の時期に朝日がちょうど三ツ石から昇ります。と言っても天候に左右されますので貴重な体験です。」


碓井 一海 氏 「厳冬の夕日の滝」
(撮影場所:地蔵堂)

作品コメント

「凍てつく滝の滝口に日が差し、夕日の滝そのままでした。」

信夫 真里亜 氏 「静かな情熱」
(撮影場所:箱根ロープウェイ)

作品コメント

「夕陽に照らされた山々や木々が赤々と光り輝き、箱根の大自然が織りなす美しさに心奪われました。遠くの山肌の陰影も、しっかりと見ることができました。」

寺田 明雄 氏 「風吹けば流れる雲」
(撮影場所:大観山 アネスト岩田)

作品コメント

「富士山から流れてくるような雲に旅の情緒を感じました。高度と距離があるからこそ撮れた地球を味わえる写真となりました。」

吉田 拓矢 氏 「雲突き破る富士と箱根の山々」
(撮影場所:明神ヶ岳)

作品コメント

「天空の城ラピュタのような雲の上に浮かぶ富士山と、箱根の外輪山の稜線が綺麗に見えた日でした。」


小島 智和 氏 「金太郎の力」
(撮影場所:金太郎の遊び石)

作品コメント

「あの金太郎が身近に感じられる!!ここで遊んでいたのはロマン。」

玉井 佑典 氏 「タイムスリップ」
(撮影場所:神奈川県立生命の星・地球博物館)

作品コメント

「太古の昔から存在したとされる生物化石に触れることができ、まるで時間軸を戻したような感覚で楽しめました。」

黒澤 優香 氏 「染まる心」
(撮影場所:九頭龍の森)

作品コメント

「鼻に抜ける冷たい空気とは反対に、包まれるようなオレンジの暖かな景色に心まで染められたような、そんな空間でした。」

前田 明子 氏 「祝福」
(撮影場所:真鶴)

作品コメント

「この日とても嬉しいことがあり、真鶴港の上、反薄明光線が広がる空が祝福してくれているように感じました。」


内田 勝久氏 「礫岩を伝う」
(撮影場所:千条の滝)

作品コメント

「岩間を流れる水の美しさに、沿路のシダも見とれて いました。」

大石 良則 氏 「輪廻の入り口」
(撮影場所:大涌谷付近)

作品コメント

「枯れ木が特別な輝きに生まれ変わろうとしている ような感情が出てきました。」

土田 祐一 氏 「岩海岸の暁」
(撮影場所:岩地区)

作品コメント

「橙の色彩が綺麗な岩海岸と岩大橋。穏やかな波音が、夜明けを告げていました。」

 

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