箱根ジオパーク

　ノスタルジックな雰囲気の箱根町宮ノ下に店を構える渡邊ベーカリー。

　その創業は明治24年（1891年）と老舗のパン屋さんである。

渡邊ベーカリーといえば、パンをくり抜いた器に具がゴロゴロ入っている温泉シチューパンや小田原曽我の梅干しを使った梅干あんパンなどが有名であるが、最近、店頭に並び好評なのが、箱根ジオパークの認定を記念して作成・販売している「箱根ジオロック」である。

　ロック（岩）という名前のとおり、見た目や食感はソフトクッキーのような感覚で、おやつ感覚で食べることができるパンである。

　五代目社長の渡辺貞明さんは、「箱根火山のマグマをモチーフにしてパンの中に入れているクランベリーが良い酸味となっています。日持ちもするので、お土産にはぴったりですよ」と新商品を説明。

「富士山が世界文化遺産になったけど、箱根は魅力あるジオサイトがたくさんあるジオパークだ。観光地としての歴史がある箱根だが、これまでのものに甘んじていてはいられない。地域住民が地域の魅力を再認識することが大切。住民の一人として、箱根ジオパークを応援する気持ちでつくった」と箱根ジオロックの誕生秘話を説明。

　箱根が大好きという熱意が伝わってくる渡辺社長は、箱根ジオパークについて、「地域住民として、近くのジオサイトのことなど、ある程度のことは知っておいてほしい。特に子供たちの視野を広げるためにもジオパークを地域全体で盛り上げていきたい」と意気込みを話す。

箱根ジオロックに続く箱根ジオパーク商品の第二段も企画中とのことで、今後の新商品も楽しみである。

箱根ジオロックは、１枚145円（税込156円）で販売中。